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NIHON PREMIUM CLINIC | ニホンプレミアムクリニック

足の陥入爪の原因・治療について

2022/10/27豆知識皮膚科


◆陥入爪とはなんでしょう?◆

いつもよりたくさん歩いたり、運動したり、またはきつい靴を履いたりした後から、足の親指にに痛みが出たことありませんか? それは、陥入爪かもしれません。爪の端縁先端が周囲の皮膚組織に食い込んで、炎症を起こして腫れて、赤くなり、痛みを伴うようになる病気です。 靴、履き物、運動、老化、荷重などの環境要因が関与する生活習慣病でもあり、慢性化・重症化しやすい病気です。

足の第1趾に起きやすい病気ですが、他の指趾にも生じることがあります。 陥入爪は爪の長さが長ければ起きにくい病気です。 陥入爪の原因は爪の切り方が不適切なために起こる事がほとんどで、時には、爪甲側縁を切り残して棘(とげ)を作っていることもあります。陥入爪になると多くの人は、痛みを和らげるために、爪甲側縁先端をさらに短く切るという行為を行いますが、一層重症化するので絶対に痛いぶぶんの爪を切り込まないようにしましょう。 

◆陥入爪の治療法は?◆

陥入爪の治療法をいくつかご紹介します。  症状の重症度によって、治療法は異なり、いくつかの治療を組み合わせることがあります。軽傷の場合には爪甲側縁先端の下にコットンを詰める方法で軽快することもあります。 アンカーテーピング法は、テーピングテープを使った治療で、軽度から重症例、予防にまで応用できます。食い込んでいる部分を引き離すように貼るのが基本です。小児や幼児などにもできます。食い込みが激しく肉芽が形成されている場合は、ガーター法と呼ばれる、柔らかいチューブを陥入部に挿入し、形状記憶のワイヤーを入れて爪の形を矯正するやり方をすることもあります。感染が強い場合は、抗生物質の外用・内服薬を併用します。

◆陥入爪にならないための爪の切り方は?◆

陥入爪にならない爪の切り方のポイントは、爪の先端は四角い形が理想です。尖った角は、ヤスリで少し丸めましょう。絶対に切りすぎはダメです。 親指と同じ長さぐらい白い部分を残して切りましょう。痛みが出たら、早めに適切な治療を受けて、予防も行い、完治を目指しましょう。

菊池夕子(皮膚科担当)