2020/11/18豆知識総合診療科
便秘でお困りの方は多いのではないでしょうか。
便秘は「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」と定義されています。残便感だけという方も実はその原因は便秘かもしれません。
毎日の排便は快適な生活を送っていく上で重要です。たかが便秘と思われるかもしれませんが、便秘によってお腹の張りだけでなく、食欲の低下や肌荒れ・吹き出物といった症状につながることもあります。更にひどくなると腸閉塞をおこし入院治療が必要なことすらあります。便秘と思っていたら大腸腫瘍ということもあり油断はできません。
予防としては①朝昼晩の3食を規則正しく摂取する②適度な運動③排便を我慢しない をまず実践してみましょう。乳酸菌や食物繊維を摂取することも効果が期待できます。食物繊維には溶けやすいもの（海藻、こんにゃく、大麦など）と溶けにくいもの（きのこ類、豆類、野菜など）があります。どちらも排便を促すために効果的ですが、溶けにくいものをもともと便が硬い方が多く摂取すると逆に便がさらに固くなることもありますので注意が必要です。
排便時の体勢も重要です。洋式トイレは腸の角度が悪く便が出にくくなります。考える人という彫刻の体勢が理想的といわれています。具体的には低めの足台を洋式トイレに座った際に使用することが勧められます。これでもだめなら薬を使用しましょう。
便秘でお困りの際には当院をご利用ください。原因により使用する薬にも様々な種類があります。原因に応じた最適な方法を一緒に考えていきましょう！
黒川剛史（総合診療・外科担当医）